ジグソーガイドを正しく使う。

ジグソーガイド

ロックレバーを押し下げてはいけません

ボッシュジグソーガイドPLS300で加工する材料の固定の仕方をずっと、かん違いしていました。
私は、材を置いた後、赤いロックレバーを押し下げるものと思っていましたが、ロックレバーを押し下げるとガイドレールが浮き上がってしまうことに気付きました。
そのまま、ガイドレールを抑えるだけで材は固定出来ていました。
単に材を置いて、ガイドレールを下げるだけでよかったのですが、ずっとロックレバーを押し下げていました。

簡単な構造と思っていたのですが、作りをよく見るとDIY用の物ながら、ジグソーの振動で狂いが出ないための対策をしています。
電動工具メーカーの矜持といえば大げさですが、売る以上は価格相応の物を作る、という感じがします。
切るときに乗せるジグソーの重みと押さえつける手の力で負荷がかかり、ガイドレールを材に押しつける構造なのです。

そのままガイドレールを下げるだけです。

切る板を置いたら、ガイドレールを下すだけです。
そのままで固定しています。
固定といっても、プラスチックですので仮止めくらいの状態です。

ジグソーガイドの固定方法

下の写真のように切る材だけを置いて切るとガイドレールが片向いて、精度が落ちます。
切り口が垂直になりません。
原因はガイドレールが傾いているからなので、ジグソーガイドの精度の問題ではないのです。
ジグソーガイドの固定方法

出来れば、右側に端材を置いて、ガイドレールが傾かないようにするといいです。
プラスチック製ですが、工夫次第で精度が上がります。
木工で使う道具は、高価なものでも現場での工夫でさらに使いやすくなります。
ジグソーガイドの固定方法

ブレードと下書きの線を直接見て合わせます。

切断線の合わせ方です。
下書きの線の真ん中を切るのではありません。
切り落とす側にブレードを持っていきます。
大雑把に切るときはこんなことはしなくていいですが、少しでも正確に作るのであれば切断場所の確認は必要です。
例えば正確に30cmの長さに切りたい時に、下線の真ん中を切ってしまうと30cmより少し短くなってしまいます。

ジグソーガイドのガイドレール

写真のように下書きの右側が切れるようにします。下書きの線の真ん中を切るのではないのです。
ジグソーの刃の厚みの分を計算して、正確な寸法に切れるようにします。

実際に切れる部分

ボッシュのジグソーガイドPLS300は気軽に木工が出来る、使える道具と思います。
プラスチック製なので、そのところを理解したうえで使うといいと思います。

ドイツのメーカーだからでしょうか、ボッシュはDIYを楽しくさせる商品を色々と販売しています。
また、電動工具に付いている付属品も独自の個性的なものを付けています。
(ジグソーには直線切りガイドという、ジグソーの先端に付ける部品などがあります。これも使える付属品です)
このジグソーガイドもジグソーに特に力を入れているメーカーだから、このような商品を販売しているのだと思います。

ですが、このジグソーガイドの本体を金属製にして作ったら、精度は増すと思いますが、おそらく売れないと思います。
価格はかなり高くなるはずです。
プラスチックだからこの価格で販売できるのだと思います。
このようなDIYの初心者でも、DIYを気軽に楽しめる商品が増えると楽しいと思います。