ジグソーの性能は替刃で決まる!
ジグソーはブレード(替刃)で劇的に使いやすくなります。
ジグソーで上手く切れない場合、原因は技術とか慣れの問題ではなく、単にブレードがよいものでなくて、上手く切れない場合があります。
もちろん、ジグソーの性能による場合もありますが、極端に安いジグソーでない限り、上手く切れない場合はブレードが原因ではないでしょうか。
ジグソーのブレードを一番多く販売しているのはボッシュですので、そのボッシュのブレードで検証しました。
厚さ18mm、幅300mmのパイン集成材を同じ条件で切断してその違いを検証しています。
以下のブレードで検証しました。
実際の加工はボッシュのジグソーガイドを使用したので、ガイドレールからパイン材まで12mm離れていますので、ジグソーにとっては不利な条件で検証しています。
今回検証したブレードは、木材に直接、ジグソーを乗せて切る場合は、さらに良い結果が出ると思います。
ジグソーといってもすべてが同じ性能ではありません。
ジグソーはボッシュのPST1000PELを使用しています。
ジグソーといってもすべてが同じ性能ではありません。
特にジグソーは性能の差がはっきりしているようです。
性能のよいジグソーを作るためには、高度の技術が必要なようです。
特に、直線を切ることと、垂直に切れることは難しいようで、電動ジグソーは曲線が専門と思われているのも理解できることです。
ですが、よいジグソーは直線も切ることが出来るのです。
今回の検証に使用したパイン集成材は18mmです。
この厚さ(18mm)は各ブレードのカタログでの許容値を超えています。
カタログでは、ほとんど15mm厚までの設定です。
ですが、実際に木材を切る場合、手に入り易いのは、パイン集成材やSPF材です。
パイン集成材やSPF材は、厚さ18mmや19mmなのでこの厚さで検証しました。
写真は加工なしの切り口の状態です。
ジグソーでもかなりきれいに切れることが解ります。
品番T-234Xはパイン集成材に直接くっつけて切るのには最適ですが、ガイドレールまで12mmありますので少し精度が落ちてしまいます。
ジグソーは上部だけでブレードを固定していますので、ブレードを固定する部分から遠くなるほど、精度が落ちていきます。
また、今回のようにジグソーガイドを使う場合は、材にジグソーを直接押しつけて切っていく場合と違い、同じブレードを使っても同じ切れ方にならないのです。
ジグソーはブレードで極端な差が出てしまいます。
実際に切った写真を見ると理解して頂けると思いますが、ブレードの違いだけでこんなに差が出てしまいます。
慣れや技術とは無関係ということが解ります。
上手く切れない場合は、ジグソー本体と使用しているブレードに原因がある場合がほとんどと思います。
品質の良い電動工具は使い方を正しくすれば、正確に加工できるように作られていますが、正しく使ってもうまく切れないのは腕や慣れの問題ではないかもしれないのです。
私もこのことに気づく前は、慣れや練習が必要と考えていましたが、評価の高いジグソーに買い替えて、その性能の違いに驚きました。
機械本体に精度がない場合、どんなに練習してもうまく切ることは出来ないのです。
今回の検証結果ではT301BCPが一番きれいに切れるという結果になりました。
価格が高いので当然かもしれませんが、これだけきれいに正確に切れるとジグソーでも、家具やいろいろなものが作れることが解るのではないでしょうか。
残念ながら、価格が安いだけのジグソーも存在しますので、ジグソー自体が正確に切れない工具と言うわけではないのです。
直線も切れるジグソーもあるのです。