ダボ穴ガイドを実際に使ってみる-2

ボッシュダボ穴ガイド

ボッシュのダボ穴ガイドの後篇です。

今回はパイン集成材の25cm幅x18mm厚で検証してみました。
結果はDIYでは十分といえる精度であることが解りました。
これなら、家具作りにも活用できます。
板同士の接合も簡単に出来ます。
本棚や棚を組む時の接合の仕方で検証しました。

最上段の部分の組み合せです。

この組み合わせ方は一番多い組み合わせ方です。
ダボなしで組もうとすると、なかなかきれいに組めません。
ボンドを付けると滑りますし、結構神経を使う部分です。

ダボ穴加工用の材

クランプで材を固定したら、適当にダボ穴をあけるだけです。
クランプで材は固定しますが、ダボ穴ガイドは手で押さえるだけで使用しています。
手で押さえるだけでは精度はあやしくなりますが、商品の検証なのであえて、普通の使い方でどこまでの結果出るかを試しています。
普通の使い方と違う使い方で検証しても参考になりません。
寸法取りをしないで、ダボ穴が開けられるのはとてもいいです。

ダボ穴の加工

細かいところに工夫がありました。

使う前に「こんなに動いていいのかな、なんか作りがまずくないかな?」と思っていた部分は実は、計算されていた部分でした。
プラスチック(硬質ビニール)の弾性を利用した、位置決めの重要な部分でした。
前後に動くのですが、動くと遊びがなくなり、精度が出る仕組みでした。
プラスチックではなんですが、きちんと考えられていました。

ダボ穴の加工

2枚を重ねて、ダボ穴ガイドで加工します。
板を2枚重ねて位置を合わせますが、寸法を測るわけではないので気楽に作業が出来ています。
正確に寸法を取るのは、結構つかれます。
便利なジグのよさは作業時間を短縮させてくれるところです。

組み合わせて、驚きました。

なんと、ずれは0.5mm位です。
十分な精度ではないでしょうか。
もっと大幅ににずれると思っていたのですが、ずれはこの程度です。

組立てたもの

斜めから見ると、よくわかりますが、このようなずれです。
0.5mmくらいのずれで収まっています。
気楽に組めて、このくらいのずれであれば文句はありません。

次はT字型に組みます。

側板の中央に棚板をT字型に組みます。
これは少し難易度が高い組み方です。
これをダボなしで組むのは結構、難しいのです。
板の中ほどにダボ穴を開けます。

T字のジョイントです。
側板に書く下書きは棚板の付く部分と、板の厚さの中心線です。
ここまでの下書きしか必要ありません。
後はダボ穴ガイドの機能で適当に測り、ダボ穴をあけていきます。
適当にダボ穴を開けます。

穴の位置は任意です。寸法は測りません。
寸法を測らなくていいのが楽なのです。材を重ねて、位置決めです。簡単です。
板を重寝れば、側板に開けるダボ穴の位置を簡単に決められます。

組立てたもの

きれいに収まりました!びっくりしました。
想像していたよりも、精度が高く収まりました。
ちょっと不思議な気持ちです。
ドリルのガイドにも遊びがあるのに、手で押さえているだけなのに、どうして、こんなに合ってしまうのか不思議です。

寸法をきちんと取って、下穴をあけてやる方法より正確に短い時間で出来てしまいました。
これなら、十分実用に使えます。
今回の検証は、いきなり本番で加工しましたが、実用になる収まり方でした。
十分な機能ですのでDIYでは重宝する道具ではないかと思います。

さらに、前篇でも説明していますが、このダボ穴ガイドはドリルガイドにもなります。
この機能もとても役立つ機能です。
ねじを打つ、下穴をあけるときにも使えます。
価格は安くないですが、一番大事な部分が金属製なのでその価格なのかもしれません。
ダボ穴とドリルガイドの両方の機能が使える多機能な道具です。