SK11のテーブルソー、STS-255ETの構造を紹介

SK11 テーブルソーSTS-255ET

STS-255ETの天盤は矯正出来ます

販売サイトのレビューで購入時に天盤が水平でなかったので返品したとか、ガイドレールが正確でないなどの書き込みがありました。

また、ノコ刃との平行度の調整が出来ないとか、モーターがプラスティックに取り付けられているとかの間違った情報もありました。

また、見当違いの個所を指摘して、精度がないなどと言っている方もいます。

私はこのテーブルソーが日本のDIY人口のすそ野を広げてくれるのではないか思っています。

分解して、その商品の良さを再確認しました。

動画の視聴者の方から、質問もいただきましたので、正確に答える為にテーブルソーを分解しました。

ノコ刃の平行度の調整は少しの可動範囲で良いので、大きく動くわけではありません。

天盤はこの価格では十分すぎる平面と思います。

また、素材があまり厚くないため、天盤の端を持って持ち上げると持ち方によって、容易に曲がってしまいます。

(通常の使用で曲がることはありません)

ですので、直すことも可能です。

分解して、天盤だけにして小槌等で叩くと矯正が出来ます。

完璧な平面は無理ですが、DIYとしては十分な状態になります。
DIYと言ってもかなり正確な加工が出来ます。

ガイドレールも正確です

ガイドレールは測り方を正確にしないと上手く測れません。

今回、慎重に測りましたが、誤差は1mmの数分の1なので申し分ありません。

私は、ガイドレールを使った、自作のクロスカットスレッド(横切りジグ)やマイターガイドを使って加工していますが正確に加工出来ます。

この価格でこの精度の商品があることに感謝しています。

この機械の数倍する機械で修正しても使えなかったものを経験しています。

このテーブルソーの最大の売りの一つ、割刃です

割刃は取り付ける部分が隠れているので、取り付け方がわかりにくい方もいるかもしれません。

内部でこのような状態になっています。

2つの穴にしっかり入れて、レバーは水平以上に回してはいけないのです。

ノコ刃の平行度の調整です

このテーブルソーの姉妹機と思えるものが海外にあります。

そのテーブルソーも平行度の調整が全く同じ構造をしています。

海外の方がYouTubeでそのテーブルソーの平行度の調整方法を紹介していました。

結果として、ノコ刃のユニットが大きく動いていました。

そんなに動く必要はないと思うのですが。

数ミリの調整で構わないようになっています。

調整ねじの動きが堅めに作られているので調整がしづらく感じますが、調整は出来ます。

天盤からこの2つの部品でぶら下がる形です。

モーターを上下させるシャフトに少し遊びがあります。

この遊びがノコ刃の上下の際のノコ刃のブレの原因ですが、DIY仕様なのでこれで十分な作りと思います。

モーターは金属のプレス部品に固定されています。

プラスチックの部品に固定されているのではありません。

ノコ刃の角度は本体をワッシャーで挟みこんで固定しています。

部品の少ない、かんたんな作りですが、価格を考えれば十分すぎる性能です。

この価格帯の従来の製品より広い天盤や、3/4インチ対応のガイドレール、延長テーブル、新型の安全ガードや割刃など価格以上の商品と思います。

個人的な意見ですが、日本のDIY環境を一気に15年くらい進化させてくれた画期的な商品と思います。

何よりも価格の手ごろさがいいと思います。

この価格で、ここまで楽しめる電動工具はないと思います。