日立工機 電子ルーター M12V2

日立のルーター

日立の12mm電子ルーターM12V2

この日立の M12V2は開発スタッフの、このルーターに対する気持ちが感じられるルーターです。
まず、付属品の多さに目がいきます。

日本の電動工具の付属品はかなりあっさりしたものが多いのですが、この M12V2の付属品はたくさんあります。
集塵用の部品まで初めから付いているのです。
このM12V2を開発した方たちが、M12V2は「こう使ってほしい」と開発したのではないかと強く感じられる電動工具です。

12.7mmのインチコレットも必需品です。
ルータビットは海外の規格に沢山の種類があります。

日本製のルーターは基本的に手持ちで使う設計です。

購入時はルーターテーブルで使用していましたが、ルーターテーブルでも使えるビット調整機能があるのでルーターテーブルでも大丈夫なのです。

私はこの日立のM12V2を購入するまで、マキタの12mmの電子ルータ3612Cをルータテーブルに付けて使用していました。
使った事がある方はわかると思いますが、マキタの3612Cはルーターテーブルで使うルーターではありません。
手持ちで使うことで真価を発揮する、ルーターです。(手持ちで使うと良さが実感出来ます)

それを知らない私は、半年間使い続けて、日立のM12V2の購入することにしたのです。
ネットなどで調べてはいたのですが、ルータテーブルに取り付けて使っている方も、かなりいたので何の疑問も持たずに使っていました。

ビットの高さを調整するのに30分くらいかかっていました。
当時はわからないことばかりだったので、みんなこんな思いをしてビットの調整をしていると本気で思っていました。

単に私がルーターと言うものを理解していなかっただけなのですが、笑い話ですまないほど時間を浪費してしまいました。

M12V2はコンピュータ制御ですので軽快に切削していきます。
機械としてがっしりしているの、操作していて不安がありません。

日立のルーター

付属品が充実しています。

以下が付属品です。
テンプレートガイドにはベースの中央になるためのジグの、センタリングピンまで付いているという丁寧さです。
テンプレートガイドは中心がずれると、上手く加工が出来ませんので、このようなジグが付いているのはとても親切です。
集塵用の透明パーツと集塵ホースへのノズルまで付属します。

日立のルーター

ロボットのようなデザインは発売当初はとても斬新でした。
他のメーカーとは一線を画す、日立独自のデザインです。

日立のルーター

使っていて、安心感がある堅牢な作りです。

各部品の作りも頑丈そのものです。
プランジ機能(ルーター本体が上下出来ること、ルーターを押し下げることで彫りこみ加工が出来ます。)がルーターの特長ですが、任意の場所で固定するレバーも大きく、ハンドルを握ったままでも簡単に操作できます。
説明書をよく読んで、操作方法を間違わずに使うと、とても便利に使えます。

日立のルーター

細かい、ビット調整も簡単に出来ます。
任意の位置にビットの切り込み深さを設定しておけます。

本体の緑色の部分は少しだけ、柔らかい素材です。

一見奇抜なデザインですが、ハンドル部分は少し軟質な素材のため握り易いのです。
本体の緑色の部分も、同じ少しだけ柔らかい素材ですので、扱いやすくなっています。
これは、無段変速ですが、無段変速でないモデルもあります。

型番がM12SA2となっているのはスピード調整が出来ませんので、購入時に確認が必要です。
以下のものが、日立工機立のルータM12SA2です。

手元でスピードの調節が出来るのも、いいところです。(M12V2の仕様です)
電子制御なので動きも滑らかで、モーター音も良質なものです。

日立のルーター

ルーターテーブルでの使用時に便利な、大きいノブのビット調整機能

写真の6角形の穴に岐路いノブを差し込み、ビットの微調整が出来ます。
おそらく、ルータテーブルでの使用も考慮したうえでの機能と思います。
ただし、ルーターテーブルで使用するにはプランジさせるスプリングを取り外すことになります。
取り外しは簡単にできるように設計されていますので、やはり、ルーターテーブルでの使用も想定しているのが解ります。

日立のルーター

各部の作りこみもきれいです。
書く工具メーカーによって、メッキの光り方や使う場所に個性があります。
日立はガンメタリックの表面処理が特長です。

このノブでビットの調整が出来るので、ルーターテーブルでも使えるのです。

日立のルーター

ビットの突き出し量をセットできる部分です。
シャフトをカバーするシャフトブーツも粉じんから、可動部分を守る重要な役目を持つ部品なのです。